元救命救急看護師の死の受け止め方~受容過程、死生学とは?#2

こんにちは!

ギターとカメラをたずさえ旅しているシンガーソングライター、元救急外来看護師のAyaka Katsumata です!

 

 

みなさんは死についてどのようなイメージがありますか?

私は未だ怖いものであるし、避けたいものです。

でも、必ず終わりがあるのは事実です。

私は大学で看護を学び、4年ほど看護師として救命センターや集中治療室、老人ホームで働きました。

その中で、沢山の死を迎える方々を見送りらせていただきました。

そうした方々を支えるうえで一番大切していたことがあります。

それは、死生学で学んだ「死の受容過程」という理論です。

これは死に直面するご本人、そしてその周囲の方々それぞれに対しても存在します。

私はこうした理論は医療者だけでなく、みんなに知っていてほしいと思っています。

なぜなら、死に直面するショックにより、死を早めたり、違う死を引き起こすことがあるからです。

突然直面するのではなく、健康なときにぜひ知っていてほしいと思っています。

そこで今回は、死の受容過程について分かりやすく説明していきたいと思います!

前回の看護学生のころの作成した「看護基礎教育における死の準備教育の現状」というレポートには詳しく根拠を述べていますので、ご参照ください。

1.キューベラー・ロスの死の受容過程

1.キューベラー・ロスとは

精神科医。

1965年、シカゴのビリングス病院で「死とその過程」に関するワークショップを開始。

約200人の終末期患者との面談を行い、「死ぬ瞬間」を出版。

その著書の中で、「死の受容過程(プロセス)」について提唱した。

死に直面した人の家族や周囲の人も同じ過程を進むと考えられています。

2.死の受容過程(5段階)

過程 内容
1.否認 自分の死と直面し衝撃を受けるが、「なにかの間違いだ」と否定している段階。
2.怒り 死については受容できたが、「自分がなぜ死ななければいけないのか」と怒りを周囲に向ける段階。
3.取り引き 「○○するから、もう少しだけ生きていたい」と、信仰心がなくとも神などと取引しようとする段階。
4.抑うつ 取り引きも意味がないと認識し、気分が落ち込み何もしたくなくない状態。
5.受容 自分の死を受け入れていく段階。

 

*これらの段階は、時に重なり合い、時にくり返しながら進んでいく

2.アルフォンス・デーゲンの悲嘆のプロセス(12段階)

1.アルフォンス・デーゲンとは

ドイツ生まれのイエズス会司祭、哲学者。上智大学の名誉教授でもあります。

数多くの著作があり、「よく生きよく笑いよき死と出会う」にて愛する人を失った人がその死を受け止める過程である「悲嘆のプロセス」を提唱されました。

2.悲嘆のプロセス

段階 内容

1.精神的打撃と
  麻痺状態

愛する人の死に直面すると、一時的に現実感覚が麻痺します。これは大きなショックから身を守るための生理的な反応で一時的な場合問題はありません。長引く場合は対応が必要になります。

2.否認 感情だけでなく、理性的にも愛する人の死を否定する段階。
3.パニック 身近な人の死に直面した恐怖から、極度のパニック状態に陥ります。
4.怒りと不等感 「なぜ私だけ」と激しい怒りが生じます。病院の場合、医療者に向かう場合も。
5.敵意とうらみ

周囲の人や亡くなった人に対して、敵意という形でやり場のない感情をぶつけます。

6.罪意識 過去の行動を悔やみ、自分をせめます。
「もっと○○すればよかった、、」
7.空想形成、幻想 亡くなった人がまだ生きていると思いこみ、生活の中でもそのようにふるまう。
亡くなった子どもの部屋をそのままにしておくなど。
8.孤独感と抑うつ 葬儀などの慌ただしさがひと段落するとさびしさが襲ってきます。周囲の暖かいフォローが必要になる場合があるます。
9・精神的混乱と無関心 生活の目標を失い、やる気を失います。
10.あきらめー受容 事実を積極的に受け入れようとします。
11.新しい希望 悲嘆のプロセスを乗り切っていくと、しだいにまた冗談をいったり、笑ったりできるようになります。
12.立ち直りの段階 悲嘆のプロセスの乗り越え、成熟した新しいアイデンティティを得ることができます。

*上記の理論と同様、すべてのひとがこの段階を踏むわけでなく、時に重なり合い、時にくり返しながら進んでいきます。

3.もし「死」と直面したら

もしあなたが死と直面しているなら、感情を吐き出し、色んな人を頼ってください。

そして、余力があるときに自分がどの段階にいるのか考えてみてください。

自分の状況を把握し、どのような道をたどるのかわかるだけで気持ちが楽になることがあります。

4.死と直面する前にこの理論を知ることができたら

私たちは「死」を考えることをタブー視しやすい状況にあります。

そのため、突然「死」と直面し大きな混乱を生じます。

もちろん、この大きな混乱はとても貴重な経験になると思います。

ただ「死」と直面する前に、この理論を知り心の準備をすることができていたら、

ほんの少しかもしれませんがこの大きすぎる衝撃を和らげることができるのではないでしょうか?

私はどんな「死」を迎えたいか、自分で選び取りたいと思っています。

5.まとめ

1.死の受容過程:
1.否認 2.怒り 3.取り引き 4.抑うつ 5.受容

2.悲嘆のプロセス: 

1.精神的打撃
  麻痺状態
2.否認  3.パニック 4.怒りと不等感 5.敵意とうらみ 6.罪意識
7.空想形成、
  幻想
8.孤独感
  抑うつ
9.精神的混乱
  無関心
10.あきらめー受容 11.新しい希望 12.立ち直りの段階

2.もし死と直面したら:

感情を吐き出して、色んな人を頼ってください。

そして、余力があるときに自分が今どんな状況にいるのかこの理論を参考に考えてみてください。

把握できるだけで安心することがあります。

3.死と直面する前にこの理論を知ることができたなら

一度この状況をイメージしていみてください。

そしてどのような「死」を迎えたいか考えてみてください。

先にもお伝えしたように、突然「死」と直面するととても動揺してしまいます、、

そうして、「死」を早めることになってしまったり、違う「死」を引き起こしたり悲しい結果になることもあります。

今の医療では絶対に誰もが「死」に直面します。

どんな最後を迎えたいのか、「死」に選ばせるのはなく「自ら」選んでいただけたら嬉しいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!


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